結果ではなく過程を楽しむ

すべての基礎となる基本知識・職業の前提となる専門知識がしっかりと身につくまで、具体的には小学生から大学生までは結果を優先して周りの人と競争する経験が重要だ。
 
しかしその先は結果ではなく自分が好きなこと・興味のあること・自然と努力できることに注力し、日々の過程を大切にする必要がある。そうでないといつまでもたっても特に好きなわけでもないが、世間体が良くて、待遇も良い、つまり優秀な人が数多く集まる最激戦区=レッドオーシャンで戦うことになってしまう。
 
例えば、よくあるケースが著名な進学校から東大に進学し、三菱東京UFJ銀行に就職するケース。人生の勝ち組だ!と思うも、平日は仕事だけで疲れ果てるほど頑張ってもメガバンクには先輩にも同期にも後輩にも東大卒の人が多く在籍しており役員クラスまで出世するのは運も含めて大変な努力を要する。
 
周りと差をつけようと、もしくは外資企業に転職しようと一念発起して社費なり私費でアメリカのMBAに留学したとしよう。
そうすると今度は帰国子女の東大理系院卒で卒業後は外資系投資銀行でバリバリ働いてきましたみたいな日本人や学部時代に会社を立ち上げて3億円でExitしましたみたいなスタンフォード大学卒のアメリカ人や幼い頃から数学が得意でGMATは800満点でしたみたいなインド人に囲まれて競争することになる。
 
それでも仮にこの人が非常に優秀かつ大変な努力家でこのMBA課程を上の下くらいの成績で卒業し、コンサルティング会社に転職できたとしよう。
 
ところがコンサルティング会社は意外にもそれほど給料が良いわけではなく、30代ではせいぜい2,000万円程度だ。手取り1,500万円の家庭では毎年500万円を貯金するくらいが精一杯だろう。しかも彼らの多くは住宅やら車やら子供の教育費に多額のお金を消費し、500万円も貯金できない家庭も結構多い。
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一方、ここまで頑張ってきた人には非情な知らせだが、世の中には生まれながらにして資産家の家庭に生まれた人も意外に多く、実は彼らのほうが圧倒的に経済的余裕がある。
 
例えば実家に10億円の資産があれば保守的に利回り4%で回していたとしても毎年4,000万円の配当収入がある。おまけに配当への課税は原則20%だから、手取り収入は3,200万円もある。労働は暇つぶしのためにしているようなもので、両親が本格的に引退する40代でアーリーリタイアする人も多い。
 
東京にはこんな感じで特に一生懸命働いているわけでもないが(彼ら自身は公務員として働いているケースが多い気がする)、年間数千万円を好きに使えるなか、特にプライドや見栄もないためその大半を再投資に回す家庭が結構存在している。
 
さらに海外に目を向けると相続税がない国も多く、資産家の一部は日本の資産家とは比較にならないほど裕福である。
 
そんなわけで特に勉強や仕事そのものが好きなわけではない人が努力の先には名声と経済的成功が待っていると意気込み、死ぬほど努力するのははっきり言って割に合わない。
 
あなたがどれほど努力しようとも世の中には信じられないほど“運が良い人たち”が一定程度存在していて、勉強や仕事の過程そのものではなく、結果に執着してしまうと彼らとの差に絶望するばかりだ。
 
厳しい営業ノルマを乗り越えた達成感、工夫と努力を重ね合格通知を受け取ったときの高揚感、難しい交渉を行った相手から信頼を勝ち取ったときの充実感、そういった過程を大切に仕事を行うことを心がけたい。
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