アーリーリタイアは考えない。

“貯金1億円”にどのようなイメージを持つだろうか。

普通の人からしたら十分だろうし、もしかしたらそれだけで富裕層のイメージを持つかもしれない。

しかし、現実は残酷で1億円程度ではとても富裕層とは言えない。都内にそれなりの住宅を買ってしまえばそれでおしまいだし、そうでなくとも子供二人が中学校から大学まで私立に進学したら半分はなくなってしまうだろう。

仮にDINKSの世帯だとしても年間世帯支出が500万程度だとしたら20年しか持たない。アーリーリタイアどころか60~65歳まで働いてなんとか寿命まで持つかどうかといったところである。しかも、高齢化に伴い増加する医療費や入院費、手術代などを一切考慮していない上で。

それでは真の富裕層、個人的な定義としては“世間で言う贅沢な生活を家族全員が送った上で不労所得による収入が支出を下回ることがなく勝手に資産が増えていく”という状態に達するにはおおよそどの程度の資産が必要なのだろうか。

当然のことながら家族人数が大きく影響してくるが、夫婦2人に、子供2人の4人家族で計算すると、1人あたり年間1千万円支出するとして*1、年間4千万円以上の収入が必要で利回りを3%とすると*2、約15億円である。

これはかなり納得できる数字だ。

実際には子供が年間1千万円も支出することはなく、毎年2千万円近く貯金することも難しくないし、数年に1度起きる世界的不況期にアメリカの大企業の株や都内のビルでも買っておけばそれこそ資産は勝手に増えていくだろう。

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しかしながら残念なことにあなたの実家が平凡な家庭だった場合、15億円もの資産を作ることは至難の業である。

一番確実に高収入を得られる職業といえば医者や弁護士だが彼らの年収もせいぜい2~3千万円で、年間1千万円貯金して40年働いたとしても4億円にしかならない。
しかもたいていこういう職業に就いているひとは立派な家や車、子供の教育費に多大なお金を費やすのでそれほど貯金出来る人は珍しい。

つまり、0から15億円もの資産を築き上げるには起業した会社を上場させるくらいしかないのだが、これまた可能性はほぼ0と言っても過言ではないほど難しい道だ。

ということで、寿命がどんどん伸びるなか、凡人はアーリーリタイアという甘い誘惑を捨て去り、なんとか死ぬまで貯金をもたせるため、65~70歳まで働けるように日々スキルを磨くしかない。

21世紀になっても現実はまだまだ非情なのである。


*1 お金は稼ぐのは大変だが、使うのは簡単なものである。
*2 実際は4〜6%くらいは狙えると思う。

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